幸手権現堂桜堤で桜を楽しむ

今週末で桜のピークも終えるということでお花見してきました。場所は幸手権現堂桜堤。長さ1㎞にわたる堤に約1000本のソメイヨシノが咲き誇り桜のトンネルを作ります。

堤の隣には、菜の花が作付けされ、桜の淡いピンクと菜の花の黄色とのコントラストが見事です。約100店舗の露店も出店し祭り情緒を盛り上げますね。

それにしても春になると毎年しっかり一斉に咲く桜はよくよく考えると不思議。なぜ一斉に咲き乱れるのでしょう。

調べてみると、ソメイヨシノのルーツは江戸の植木屋さんが、交配により育てたたった1本のサクラ(同一個体)のとのこと。サクラには「自家不和合性」という性質があり、ソメイヨシノどうしでは交配できません。また、他のサクラと交配した場合、他のサクラの遺伝子が入ってくるため、ソメイヨシノのような優れた形質は受け継ぐことはできないのです。つまり、ソメイヨシノでなくなってしまう。

そのため、ソメイヨシノは、人の手を介した接木や挿し木などで増やす方法以外にはありえないため、接木や挿し木などで育てると遺伝子が同じ、言わば「クローン」になります。遺伝子が同じなら、同一地域ならば、春先の温度変化にすべてのソメイヨシノの個体が同じように反応し、一斉に花を咲かせるという理由のようです。

一斉に咲き始め一斉に散って行く桜は、時の移ろいの儚さや無常観を体現し、
日本人の琴線に強く訴えかけますね。