LADY GAGA。今年もっとも感動したアーティスト。

LADY GAGA。過激なパフォーマンスで世間を挑発し、常に自ら話題を提供する。

そのGAGAだが、結論から言えば本物の才能だということ。人を感動させる力を持っている本当のスター。奇抜な格好やステージで注目を集めているだけと思うのは間違いだ。もともと幼い頃に既に譜面見ないでもピアノ弾けたり、17歳で世界で20人しか特進できない大学に入学して論文をさらりとこなし作詞作曲しているような人だから、見かけは奇抜でも奇行はない。

奇抜な衣装の理由は 「 自分は(顔が)イケてないから 」だと言う。

GAGAは幼少時代から音楽の英才教育をうけていた。幼い頃から音楽の才能を開花させていたガガは、マンハッタンの高級住宅街に暮らし、有名お嬢様学校に通うなど、恵まれた幼少時代を過ごす。そんな彼女は自らの力で道を切り開く。何不自由ない暮らしを捨て、ストリッパーとして生計を立てる。

自分の立ち位置、役目を自覚してる。そしてそれを誠実に全うしてる。常に全力で妥協を許さず律する姿勢。そんな姿に心を奪われる。彼女の歌声は常に全力だ。痛々しいほど全力疾走している。努力を積み重ね、自分のスキルを磨き、それを惜しげもなく放出する。ダンス、歌唱力、パフォーマンス、楽曲、時代に応える適応力。すべてにおいて超一流。彼女から発せられる疾走感は圧倒的だ。

アンディーウォーホールの有名な言葉「誰でも15分間は有名になれる」を引用し、「自分のポップスターとしての寿命が15分なのは分かっているので、せめてその一瞬の中で、観客が夢を生きられる瞬間を与えたい」とGAGAは語っている。

終わりが来る時間はもうすぐかもしれない。だからこそ。あるだけの力を振り絞ってステージをこなす彼女を見ると、「自分はできることを精一杯がんばっているのか」と問いつめられているようだ。そして今の自分を思うと、情けないと思う。

LADY GAGAこそ真のアーティストだとおもう。おそらく。今年もっともよく聞いた楽曲はGAGAの「Poker Face」になるはずだ。

PVではなく、彼女のライブを見てほしい。圧倒的なパワーを感じるはず。そして彼女の声に感動するはずだ。