ふらっと新潟、予想を超える食の美味しさと広大さに驚いた

ちょうど桜が満開となる時期に新潟へ行ってきた。北陸地方には馴染みがなく、正直なところ佐渡島とスキー場から連想する豪雪地帯というイメージしかなかった。短時間ではあったが、久しぶりに遠出を満喫できた。

信濃川付近の桜、天気も良好

新潟へは上越新幹線、今や唯一の2階建て車両となったE4系「MAXとき」号で向かう。どうせなら2階へと思ったが、空いていた1階車両で。なんでも2階建て車両は今後4年かけて別の車両に換えることが決定されたようで、もしかしたら今回の乗車が最後になるのかなぁと思うと残念である。(いつの間にか見かけないと思っていたら、2012年には東北新幹線から全廃されていたのですね。)

新潟の良さを語る人は口々に「食べ物がうまい」「米が美味しい」という。そんなに違うのかと期待していたが、たしかに噂に違わず美味しいものばかりだった。地元の人が選りすぐりの美味しいお店を紹介してくれたということもあるが、想像以上にすべてが美味しくリーズナブル。海鮮系はもちろん、お米も日本酒もこれまた印象的なうまさであった。

1泊の短期滞在だったが、タレカツにへぎそば*1、生姜の効いた新潟ラーメン、栃尾の油揚げなど多くの名物を堪能できた。

アメトーークのカレー芸人の回に紹介されたというバスターミナルのカレーも抑えておきました。

スキーや佐渡くらいしかイメージできない!?目立った観光地がない!?ことから、なかなか遊びに行くという感覚をもつことがなかった新潟県であるが、とても好印象だった。アピール下手なのか、あえてアピールする気もないのか…とにかく事前の印象とは異なり魅力的なところであった。

地元の人の話では、都会からの異動で新潟行きを命じられると皆総じて当初は微妙な雰囲気であるが、しばらくすると新潟に住み続けたいと家を買う人も多いという話も聞いた。「長野県から新潟県に入ると急に道路が立派になる」「新幹線の駅が7駅もある」など、さすが田中角栄のお膝元というインフラの充実度である。また、豪雪地帯であるが新潟市はそうでもないらしく、特に近年は温暖化の影響で積雪量が減少しているらしい。ただし冬場は風が強いという。

実は東京から新幹線で2時間を切る距離ということも知らなかったが、海岸線の長さはなんと330キロということも知らなかった。330キロという距離は東京〜名古屋、鹿児島〜北九州に匹敵します。


【衝撃】新潟県の細長さがえげつない距離だと改めて判明

なんという細長さ、想像以上。新潟市から長岡を抜け、上越市・高田市まで車移動したが、たしかにその距離を体感しました。日本三大夜桜の一つ、日本桜名所100選にも選定されている高田公園の桜は時間切れで立ち寄れず…残念

2015年(平成27年) 3月14日 - 北陸新幹線 長野駅 - 金沢駅間延伸開業に伴い完成した上越妙高駅。さすがにまだ真新しい。

帰りは新潟駅ぽんしゅ館日本酒の利き酒体験。93種用意された日本酒を500円で5種たのしむことができます(おちょこサイズ)普段日本酒は呑むことがないので評価は難しいのですが、ランキング上位を中心に試飲しましが、どれも美味しく感じられた。

新潟のイメージが大きく覆された旅でした。

*1:つなぎに布海苔(ふのり)という海藻を使った蕎麦をヘギといわれる器に盛り付けた切り蕎麦。ツルッとした食感と腰の強さは一般的な蕎麦とはかなり違った