始めに言っておくとどちらの熱烈なファンでもありません。身近な人が赤西仁さんのファンであったので他のジャニーズの人よりは興味深く思っていましたが。
ワイドショーやスポーツ新聞でも大きく取り上げられた今回の一連の件。アイドル・女優という職業ながら所属事務所に事後報告とか、デキ婚とか褒められたことではないけれど。やはりファンがあっての職と思えば、お世話になってる事務所や関係、そしてファンに向けてマスコミ報道より先に報告することが筋だと思うし。それをすっ飛ばさないといけない事情があったのかもしれない。それは分からないけれど…。
でもね、思ったんだ。友人とも話したんだけれど、あれはあれで羨ましいなって。それは自分には出来なかったことだし、出来ないことだから。
本気で好きな人でどうしても手に入れたい、自分の永遠のものにしたいと思ったら、本能のまま最短の距離を行きたい！だからそうした。ただそれだけ。
それはやっぱり社会人として、人として、なかなかそう単純にいかないじゃない。経済的にまだ不安で…相手のご両親の了解を得てなくて…、仕事が今は忙しいから…。自分にはやはり周囲の了承を得て順序立てて、すべてまるっとうまくいって素直に祝福されて幸せになりたい、そう思う。そしてそれが決して間違っていることは思わない。いろんな人に支えられて今があると思えば、人生の大きな決断を独りよがりで決めることはできないしね。だから例え彼女が子どもが欲しいと言っても、そういう状況でなかったらそこはこらえるべきだと思うし。
でもさ、そうやって自制していることで本当に必要だったり大切なものを逃してきたんじゃないのかなとも思う自分がいる。当然、それは結果論であり当時の自分にはそうすることしかできなくて、過去を振り返っても仕方が無いことだけれど。
でも彼らの結婚のように、周りに迷惑をかけるかもしれないし大いに失望するファンがいるかもしれないけれど、「自分の人生」「自分たちの幸せ」そういうことだけをダイレクトに突き進める「勢い」や「若さ」後さき考えず突っ走る「奔放さ」が羨ましいと思った。
職業：芸能人（ファンがあっての職業）ということを思うと、ちっとも正しいと思えないし素直な祝福は難しいのかもしれないけれど、自分の本心や本能の前に立場や状況を考えて後悔している自分にとっては羨ましいなと思った。既成事実を作った者勝ちってあるのかな、と。
何が幸せなのか、どうすればよかったのか。それは分からないよね。辛い経験をして初めてわかることもあるし、もう記憶から消し去りたいと思ってもずっと頭から離れずに残る記憶もあるし。何が正しいのかなんて人生に正解はないよね。それでも選択できる状況で本心を貫けた二人は（しっぺ返しを食うかもしれないけれど）そういう選択もあるんだな、と思ったよ。
