高城剛著、LIFE PACKING(ライフパッキング)【未来を生きるためのモノと知恵】を読了

高城剛氏の名前をはじめて知ったのは、TVブロスでの連載だったと思う。連載していた時期というのが、90年から98年ということだから相当昔だ。当時は CD-ROMが大容量メディアともてはやされ、インターネット時代の到来がうっすらと見え始めたころ。「フランキー・オンライン(オンラインコミュニ ティー)」も新鮮だった。まだまだ今のようにネットで簡単に情報を手に入れられない時代に、高城氏の紹介する最新のガジェット類やムーブメントは近未来のライフスタイルを予見させた。

個人的にはTVブロス連載終了後、彼の動向は分からなかったのだが次に目にしたときにはエリカ様の旦那さんになってました(笑。報道ではハイパーメディア・クリエイターという肩書きでしたが、今は映像作家/DJになってますね。あの報道で彼を知った人はどうしても妙な半ズボンの人にしか映らないですよね。でも変な色眼鏡を持たず先入観をすて彼のブログを読んでみれば、印象は変わると思うのですが。

LIFE PACKING(ライフパッキング)【未来を生きるためのモノと知恵】 は高城氏が世界を最小限の荷物で飛び回るために厳選した私物を惜しげもなく公開している。資産99%を処分し最後に残した1%の生活必需品を公開!!というだけあり、どれも興味深いアイテムばかりだ。(複数のアイテムが自分の持っているものと被っていて、自分の選択は間違っていなかったと思った。)

さらりとMONOカタログのようなイメージで読むことができます。様々な愛用品を公開されてるのですが、自分が知らないものも多数。ちょっと真似して買ってみようかなというモノもあり、1時間ちょっとで読み終わる本ですが思ったよりも楽しめました。断捨離に勤しむ人の刺激にもなりそう。一流のガジェットやアイテムに興味がある人はぜひ一読を勧めます。

高城氏のように年中海外を移動し各国のスタンプだらけのパスポートを持っている人はどうしても怪しまれる。それでも経験から黒いシャツより白いシャツのほうが圧倒的に”通り”がいい、というような実体験に基づくノウハウもところどころ盛り込まれてます。グローバルな視線から見れば、日本でアタリマエのこともそうではない現実にも気付かされます。凝り固まったアタマを愛用品の紹介を通じ、視野を広くしてくれる本です。少々お値段はお高いですが、何か少しでも感じることがあれば十分に元は取れると思いますよ。