安全に自炊をするために裁断機を買う〜Carl(カール)のDC-210N

本を切り裂いくという行為自体に多少の後ろめたさを感じてはいるのだが。スペースは限られているのに増える一方の本。壁一面が本棚のような部屋が羨ましい。

せっかくiPadもドキュメントスキャナもあるので、資料的価値の低い本・再入手容易な本をカッター1本で裁断・データ化をしていました。何十冊も処理するわけではないので、大して時間もかからず苦でもなかったのですが、「いつか怪我をしそう」という思いが拭えず。

本棚の肥やしになるのなら、所蔵する本をiPadに詰め込んで「読むチャンス」「持ち出すチャンス」を増やしたほうが良い。断捨離の一貫で、更に踏み込んで自炊をすることにしたので裁断機を買いました。

今回選んだのは、Carl(カール)社のDC-210Nです。スライドするカッターで切るタイプ。この分野で定番商品といえば、ギロチン式の本格的なPLUSの断裁機「PK-513LN」ですが、いくらなんでもデカすぎで重すぎ(14Kg)。とても個人所有しようとは思えず。一方のDC-210Nは圧倒的にコンパクトで2.6Kgと軽量。

せっかく本を自炊しモノを減らすのに、大型の裁断機が邪魔をしては本末転倒なので。PK-513LNのように一発で本を裁断する能力はないけれど、数回に分けて裁断すれば問題なく。古い紙が黄ばんでしまったような本ほどパラパラと分解できるのですね。スパスパッと裁断できるので、一気に50冊ほど裁断しちゃいました。端面方向に光を放つ特性を持つ集光性アクリル板(蛍光イエローの部分)によりカットラインが光ってわかりやすい。

今回の目的は、裁断スピードよりも安全・確実を求めた結果なので、ベストな選択だったかなぁと。裁断スピードだってカッターで切り裂いていくよりずっと早い。さっさと買っておけばよかったなぁ。アルミシルバーとブラックのスタイリッシュな配色も好み。

電子書籍市場も徐々に盛り上がりを見せて入るけれど、紙の本には捨てがたい魅力もあり個人的には電子書籍というものは好きではないのですが。それでもレ コード・CDがダウンロード販売になったように、電子書籍タブレットで本を読む)という時代がくるのでしょうか。いずれにしても、自炊という行為は過渡 期の行為でしょうね。

所蔵本をすべて何が何でもデータ化しようという人にはちょっと手間のかかる裁断機かもしれませんが、月に数十冊までならこちらのタイプのほうが使いやすいのではないでしょうか。レティナ化したiPadminiが登場したら、どこにでも大量の本を持ち出せる電子ブックリーダーとして買ってしまいそうです。