ふらっと名古屋 2015

久しぶりの連休ということで、ちょっと遠くまで足を伸ばすことに。関東以北は天気が悪くなっていくという予報なので、 東海・近畿方面かなぁと漠然と思う。同僚がクルマで名古屋に行ってきたという話をちょうど聞いていたばかりということもあり、ふらっと名古屋に行くことに した。決めたのは前日。当然新幹線や飛行機チケット、宿も押さえてないけれど、クルマで向うことだけを決め、あとは流れでiPhone任せ。

早朝、早めに都内を抜ける予定が、連日の疲れから寝坊。そもそもそこまで厳密なスケジュールを組んでいたわけではないので、問題なし。結果、正午近くになってやっと出発。東名町田付近で結構な渋滞も致し方ない。

東京〜名古屋間のルートはナビが示した新東名高速道路を利用したルート。新東名高速道路の御殿場JCT〜三ヶ日JCT間の距離は157.4?とな り、東名経由の167.5?より約10?短くなる。新東名は、東名と比べてカーブも坂道もゆるやかな ことが構造上の大きな特徴としているだけあって、実際に走行してみても明らかに走りやすく快適。冨士山や海を始めとする変化に富んだ景色を楽しむなら従来からの東名高速が有利だと思う。 それでも都会では味わえない緑でうめつくされる山間を幾つものトンネルで抜けていく景色もなかなか。新東名高速道路唯一のオーシャンビューと言われている駿河湾沼津SA では、駿河湾の一望する開放的な景色も楽しめました。

高速の大部分をクルコン任せでのんびり走破し、いくつかのSAで休憩&つまみ食いをしつつ、夕方には無事に名古屋に到着。昨年の名古屋旅行ではいけなかっ た熱田神宮に参拝。熱田神宮三種の神器の1つ、草薙剣(くさなぎのつるぎ)を祀る神社として有名。広大な敷地には地元の子供たちや多くの参拝客がきて賑わってました。厳かな雰囲気の中にも、開放感があり居心地の良い空間。

名古屋にくるなら必ず食べようと決めていた「あつた蓬莱軒」のひつまぶし。昨年の名古屋旅行では竹葉亭と蓬莱軒で迷った末に竹葉亭にしたので。

熱田神宮の駐車場で検索したら、なんと目と鼻の先に「あつた蓬莱軒・神宮店」があるじゃないですか。本店ばかり頭にあったので拍子抜けする。夜の営業は 16時半からということで、夕食には早い時間だったけれど17時過ぎに入店。店内に案内されると、既に数多くのお客さんがお食事を楽しんでいて。ビールが 本当に美味しそうに見えて、先にホテルにクルマを置いてから来店したほうが良かったかなぁとも考えた。空席も続々「ご予約席」のプレートが置かれていき、 あっという間に満席。

出てきたひつまぶしは期待以上の美味しさ。木製のお櫃の蓋を開けると、ふんわりと炭火で焼かれたうなぎの香りが。うなぎ特有の脂っこさがもなく、 表面はカリッと中はふんわり。食べ終わった直後「また絶対来よう!」と。結構なボリュームだと思うのだが、薬味をのせてお茶漬けにしてと最後まで美味しく頂けました。

その後は、道中でネット予約したホテルへチェックイン。立地と価格で選んだのだが、ベッドは広く素泊まりには十分なお部屋。先ほど飲めなかったビールにありつく。ひと通り寛いだあとは久屋大通公園を通り名古屋テレビ塔へ。 地上90mのスカイデッキ(旧称:展望台)へシースルーのエレベーターで一気に。スカイデッキは、照明が落とされ夜景を楽しめるよう窓側へ向けられたベン チが多数。時間帯からか当然のようにカップルばかり。区画整備された栄界隈の夜景を一望。その後は、再びお酒でも…ということで手羽先をつまみに少々。

翌日はホテル付近の喫茶店で遅めの朝食を食べ、ギリギリの時間にチェックアウトし名古屋城へ向う。今どき珍しく分煙さえ行われていない店内には、観光客か ら地元のお年寄りまで幅広い客層。良い意味で昭和な感じがなんだか懐かしい感じで妙に居心地がよく感じたのは、自分が歳を取ってきたということなのだろう か。スタイリッシュなカフェもいいけれど、たまにはザ・喫茶店という店もいいね。

駐車場にクルマをとめ名古屋城へ。お堀にそって庭を歩くと、一部の桜はまだ咲いていて。桜越しの名古屋城をとる観光客がひっきりなしに。流行りのセル フィー?自撮り棒をもった人が目立った。城内の見学はゆっくり時間をかけながら階段で登ることに。帰りはさすがにエレベーターですが。

名古屋城は1945年(昭和20年)5月に空襲により天守閣と本丸御殿を焼失したのですが、1959年(昭和34年)に天守閣は再建されています。一方の 本丸御殿の復元は、総工費150億円という規模で現在再建まっただ中。建設現場の見学もできるので、これはこれで貴重です。既に完成している一部(玄関・ 表書院)は公開されており、建物内は新しいひのきの香りが漂う。金箔の屏風やふすまは豪華絢爛。勇壮な天守閣と優美な御殿が並び建つ姿はいつになるのだろう。お城といえば平成の大改修を終えた姫路城にも一度行ってみたいところ。驚くほど白い漆喰の壁の輝きが失われる前に見ておきたいものです。

名古屋城内にある「名古屋城きしめん亭」でシンプルな温かいきしめんを。その後は前日に目星をつけた徳川園へ移動。駐車場が狭く少々ゲート入り口で待たされる。整備された美しい庭園では結婚式の写真撮影をする姿も。高低差の大きな地形、既存のまま取り入れ た樹林、立体的に迫る大きな岩組みが大名庭園の名にふさわしい「荘厳さ」を誇ってました。偶然行われていた中国楽器の演奏も素敵でした。

楽しい時間もあっという間、無計画ながら何だかんだ食べたいものも食べ、見たいものもみたところで豊田ICから一路東京へ。東京〜名古屋は約350キロ。 2日で700キロ以上は走破したことに。海老名〜町田付近の渋滞を見越し、途中のSAでゆっくり夜ご飯。帰宅したら0時近くなっていましたが、やはり「移動」するとテンションあがりますね。美味しいものを食べると幸せという当たり前の結論。

関連記事:ふらっと名古屋 2014