ふらっと広島 〜原爆ドームとお好み焼き

いつも通過ばかりだった広島駅に降り立つのは初めて。少し時間があったので広島駅ちかくの観光名所を調べ、ほどよい距離にあった原爆ドームへ行ってみました。有名な厳島神社へは時間的な余裕がなく足を運ぶことは叶いませんでしたが、いつか機会があれば行ってみたいと思う。原爆ドームは、平成8年(1996年)12月ユネスコ第20回世界遺産委員会メリダ会議で、核兵器の惨禍を伝える建築物として世界文化遺産に登録されました。

タクシーを使ってもよかったのですが、滅多に乗る機会のない路面電車を使って原爆ドームへ。レトロな車両と新型車両が混在。案外と乗る人が多いのはびっくり。運賃は降りるときに160円を払うシステム。PASPYという交通系カードとICOCAが使えるようですが、SuicaPASMOは使えないということでした。余談ですが、市内の移動でタクシーも使ったのですが、初乗り530円という安さ。東京が730円なのであまりの違いにびっくりしました。

乗車から約20分ほど、思ったより路面電車で時間がかかり到着した原爆ドーム


小雨が降るシチュエーションが、なんともしんみりとした雰囲気を助長する。テレビで見るより建物自体はずっとこじんまりとした印象を受けましたが、吹き飛んだ屋根やひしゃげた柱、黒く焦げた壁面をみると空気感は重苦しく厳格な印象を持った。原爆や広島・長崎については、教科書で学んだ知識しかないけれど、復興した今の広島から考えるとポツンと時代が違う異次元の建物でした。今でも多くの千羽鶴が掲げられ平和を願うモニュメント「原爆の子の像」が印象的だった。

もう一つ印象的だったことといえば、平和記念公園の樹木の緑々しさ。瑞々しく野性味がある緑はとても気持ちが良い。手入れの行き届いた公園は、原爆ドームの緊張感と打って変わって、癒やし・憩いと自然のエネルギーに満ちあふれていました。

広島名物といえば、お好み焼き。せっかく来たからには食べずには帰れません。東京へ片道四時間の新幹線に乗る前にお好み焼きを食べてみました。立ち寄ったのは、広島駅ビル内(広島駅アッセ2F)にあった「麗ちゃん」というお店。昭和32年創業の老舗。アッセの2Fには、「広島お好み焼き」のお店が集まった飲食店街があるのですが、昼に立ち寄った際にも店前で並んでいる光景を目にしました。1番人気のようです。

街中でも本当によくお好み焼きの看板を目にしました。地元にしっかり根づいてるのですね。観光客以外にもお一人様でふらっと立ち寄って食べてるお客様も多数見かけました。

メニューをみてしばし悩む。うどんとそばが選べるのですが、今回はそばを選択。広島風お好み焼きは「重ね焼き」が特徴。産地を厳選したこだわりの山盛りキャベツと、もやしが手際よく鉄板に盛られて焼かれていきます。おたふくソースが有名でしたが、こちらのお店はカープソース!

程なくして出てきたお好み焼きは、そば自体にも味付けがされており麺の表面はカリッと揚げてあるような食感。一般的なお好み焼き(大阪風!?)のように粉物にキャベツや肉などの具材が混ぜ込んであるようなものとは全くの別物。それぞれの具材を作り上げ、仕上げに素材を一つひとつ重ねるような感覚です。

▼こちらはALL IN トッピング(全部入り)@1900円也

▼こちらは1番シンプルなそば入り@770円也、麗ちゃんのお好み焼きはすべて野菜・豚肉・卵入りです。

見た目以上にボリューミー。欲張り過ぎないほうが最後まで美味しく頂けるかも。非売品と書いてあった辛口ソースも良かったです。本当に美味しいお好み焼きでした。また食べたい!

帰りの新幹線では、カープイカフライに宮島ビール。

一つ失敗したのは、車内販売で買うことができるスジャータのスーパープレミアムアイスクリームを買いそびれたこと。このアイス、相当美味しいらしく新幹線に乗ったら是非食べてみるべし!と皆が言っていたのに、寝ているうちに車内販売の時間が終わってしまってました。ほんと残念…。
(参考リンク)新幹線の車内販売で大人気のアイスって?

あまり時間が取れなかった広島でしたが、それなりに堪能してきました。