2016年GWは会津・喜多方へ 〜大内宿の絶景と坂内食堂で喜多方ラーメンを堪能

今年のゴールデンウィークも終わってしまいました。最長10連休という羨ましい方もいたようですが、当方は通常通り。2日と6日はお仕事となり、飛び石連休となりました。それでも10年前はGWも盆暮正月も普通に仕事だったことを思うと、計画的に休めるだけありがたいですね。

当初は昨年同様、北海道旅行を計画。北海道へは年に1度はいきたいところなのですが、直前にインフルエンザになってしまい体調もイマイチ優れず、今回のGWは断念しました。そこで以前から喜多方ラーメンを食べに行きたいと思っていたこともあり、ふらっと車で行ける会津方面へ行ってみることに。せっかくなので、いまや福島県の観光地の中でもトップクラスの「大内宿」と、2013年の大河ドラマ「八重の桜」で注目を浴びた会津若松城(鶴ケ城)へも足を伸ばすことに。

GWと言えば高速道路の渋滞が気になります。都内をGW渋滞が始まる前に抜けたいところ。車のヘッドライトを点灯するような時間に出発。天気はあいにくの雨模様、昼から晴れるという天気予報に期待です。

まずは福島県南会津郡下郷町にある観光地「大内宿」へ向かう。ナビは東北自動車道国道121号線を経由するルート。予定通り「渋滞なし」であっという間に西那須野塩原ICへ。 高速を降り山道をのんびりとドライブ。南会津町付近から徐々に雨が弱まる。

9時半頃には第一の目的地「大内宿」へ到着。警備員に促され臨時駐車場へ。まだポツポツと雨が降っていたこと、ロングドライブの疲れもありしばし車で休憩。周りをみると雨が上がるのを待つかのように車の中で待機している人も。どれくらい渋滞してるかな?とアプリで道路状況を確認すると、大して渋滞もしておらず拍子抜け。 せっかく早起きしたのに!

江戸時代には会津西街道(日光→会津)沿いの宿場町として参勤交代で江戸へ向かう大名や旅人の宿場町として栄えたという大内宿。そんな大内宿がなぜ江戸時代当時と同じような姿で現在まで存在したのかというと、明治以降は主要道路から外れ衰退の道をたどる。結果、山間部に取り残される形となり茅葺き屋根の建 物群をそのまま残す事に。昭和になると近代化が進む一方、貴重な景観を守ろうという保存運動があり、昭和56年には全国で三番目に国が指定する重要伝統的 建造物郡保存地区に指定されて現在に至ります。もう一つ重要な要素は、火事で消失することがなかったこと。住民の皆様が守りぬいた貴重な景観です。

茅葺屋根が連なるタイムスリップしたかのような光景

軒先では土産物や岩魚やお団子など

メイン通りの両端に流れる水路では、ビールやラムネを冷やす光景

大内宿名物のといえばネギそばです。ネギ一本まるごと据えられており、これを箸の代わりに使い食べる。薬味も兼ねています。つまりかじる!

食事を済ませ、観光をしているとすっかり天気も回復。大内宿は舗装されていないので、雨の中では足元が厳しいです。


次は車で45分程走った先にある鶴ケ城へ向かう。鶴ケ城は、明治時代に取り壊された後、昭和40年に再建されたお城。戊辰戦争*1、白虎隊というキーワードでも有名な鶴ヶ城は、4月に天守閣再建50周年を記念にし展示室が全面リニューアルさればかりでした。 会津の歴史が分かりやすくまとまっています。

美しい鶴ケ城を囲む公園は、桜の名所としても有名です。千家ゆかりのお茶室「麟閣(りんかく」へも立ち寄る。

その後はおまちかねの喜多方ラーメンへ。バイパスを使って約30分、16時頃に到着。喜多方ラーメンのお店は多数あり、どこも甲乙つけがたい。事前に決めてはいなかったものの、ネットで調べ喜多方ラーメン発祥の地という「源来軒」さんへ向かう。しかし定休日…。ならば、と人気店「坂内(ばんない)食堂」さんへ。

これがまぁ想像以上の長蛇の列。人生でラーメンでこれ以上並ぶことはないと確信する入店まで1時間半以上の待ち。昼時でもないだろうからと油断してました。結局16時20分ほどから並び始め、入店が18時。食べ終わって店をでたのが18時半くらいだったでしょうか。ちなみに営業時間は18時まで。18時を過ぎた段階でも後方に長蛇の列でしたが、営業時間の18時までに並んでいた人は全員食べることができたようです。

入店と同時に先にお会計を済ませるスタイル。今回は「中華そば(650円)」と「肉そば(950円)」を注文。肉そば(チャーシュー麺)は、麺が見えないくらいのチャーシューがドーンと全面に載せていて迫力のボリューム。

透き通る醤油の色のスープはしっかり塩味が効いている。喜多方ラーメンの特徴という平打ち熟成多加水麺は、縮れていて伸びにくく、つるつる腰のある触感。この手の麺が一番好きかも。シンプルながら食べ飽きないスープとチャーシュー、麺のバランスがとても好印象。また食べたい!

行列に並んだので予定時間をだいぶオーバーしましたが、帰りは喜多方から白河スマートICまでは下道を走り、そこから東北道で一気に東京へ。予想以上のロングドライブとなりましたが、急遽決めた割には楽しめたGWでした。

*1:戊辰戦争では約1ヶ月に及ぶ激しい攻防戦に耐えた名城