ペヤング以上!?北海道限定のカップ焼きそば「やきそば弁当」は噂に違わず美味しかった。

いつからかハッキリしませんが、即席カップめん・即席カップラーメンを始めとする、お湯を入れるだけという商品の大半を身体が受け付けなくなりました。決して高級志向になったとか舌が肥えたというわけではないのですが、年齢的なものなんでしょうか。食べた後しばらくすると気持ちが悪くなってしまいます。そんなこともあり、よほどの事がない限りは、好んで食べることがなくなりました。

そんな自分でも食料のストックとして安売りしていれば手に取る商品はあります。それは日清のカップヌードルであり、ペヤングカップ焼きそばであり、まるちゃん(東洋水産)の赤いきつねです。

下手に本物志向でリアルを追求したものより、ある意味の割り切りから成り立つ「THEカップ麺」的な存在にこそ価値があると思ってます。駄菓子感覚というのでしょうか。カップ麺はどれだけ本物に近づいたとしても、ラーメン屋さんで食べるラーメンとは圧倒的な差があります。それはたとえ低価格なチェーン店のラーメンと比較しても歴然とした差です。で、あれば。まったくの別物、あえて即席カップめんの味わいがあるモノを求めてしまう。

インスタントなカップ麺らしい商品といえば「カップ焼きそば」という商品。本物の焼きそばとは全く別物だけれど”これはこれであり”という存在ですね。関東育ちなので、カップ焼きそば=ペヤングというイメージが色濃くあります。害虫混入事件以来、個人的には絶対王者的な存在から下がったことは事実ですが、100円の特売であればストックとして買っても良いかな程度には未だに思ってます。ただし、残念ながらペヤングも最近食べると身体が受け付けなくなってきたようです。それは日進のUFOも同じ。昔はぺろりと平らげたものが、標準サイズのカップ焼きそばでも最後はちょっと苦しい。そして食後はしばらく気持ちが悪い感覚がやってくる。そんなこともあり、非常食的な存在は即席カップ麺系よりも、冷凍食品へ移行してました。でも…カップ焼きそばというのは、なんとなく食べたくなるんですよね…

そんな中、噂には聞いていた北海道限定の「やきそば弁当」なるカップ焼きそば。

まるちゃんの東洋水産が製造しています。最大の特徴は、通常捨ててしまう湯切りのお湯を使い、付属の粉末スープを作ることができることでしょうか。そんな北海道限定販売だったやきそば弁当も、物産展を初め時折近所のスーパーでも目にするようになってきました。同じく北海道限定のサッポロクラシックビールもたまに見かけます。当然、ネット通販を使えば今や産地限定というのもほとんど意味がない状況ですが。実際に北海道で食べた印象や北海道の友人も絶賛の「やきそば弁当」が近所で売っていたので、とりあえず3種類買ってみました。

ノーマルのソース味、たらこ味バター風味に塩味です。湯切りのお湯を使って作るスープに違いはなくどれも同じ。胡椒が効いたシンプルな味ながら、とても好印象ではっきりと美味しい。やきそば弁当にあう同じスープが付いています。

最初に結論付けると、もし同じ値段でペヤング、UFO、やきそば弁当が売っており、どれを買うかと問われたら、やきそば弁当>>>>>ペヤング>UFOの順でしょうか。

多少値段が高くとも売っていれば「やきそば弁当」を買うというくらい気に入りました。やきそば弁当は他のカップ焼きそばと比較し、比較的細麺なこともあり”やさしさ”を感じましたね。一平ちゃんのようなクドい特徴的な味ではなく、どちらかと言えばあっさりとも言えるかもしれません。濃すぎず比較的ライトなソースながら絶妙な甘めなバランスで食べ飽きない味。おそらく冷めてもこれはこれで”アリ”な美味しさ。

ペヤングはもっとハッキリとした酸味やパンチの効いたソース。そして麺はペヤング独特な感じはあります。UFOよりはやきそば弁当に近いかなぁ。

UFOは過去から味が変わっている気がしています。個人的にはどんどん好みから外れてきたような感じです。濃厚なソースに爽やか系のふりかけをかけて完成ですが、リアルな焼きそばに近づけようとしすぎて、インスタントなカップ焼きそばの魅力からは離れ気味に思えてしまう。

ということで、たまたま売っていてまとめ買いした「やきそば弁当」を食べてみた結果は、(北海道以外では)いつでも買えるわけではないので、見かけたら即買いという結論に至りました。北海道ではこのジャンルで圧倒的な支持があるという「やきそば弁当」、たしかに美味しゅうございました。ペヤング派の人も、一度食べ比べしてみてはいかがでしょうか。