ふらっと浜松 人気餃子店めぐり

餃子と言えば、世帯当たりの消費量日本一を競い合う「宇都宮」と「浜松」が有名ですね。宇都宮餃子は何度となく食べておりますが、浜松はいまだありません。ならば浜松餃子を食べてみよう!ということで、ふらっと浜松へ行ってみました。せっかくなので途中の富士宮で、これまたB級グルメの代表格「富士宮焼きそば」も食べてみようと。

首都高経由で東名を目指したものの、途中でガソリン残量が足りないことに気がつく。東名下りはいつものように渋滞中。このまま渋滞に突入するとガス欠が怖く、仕方なく一旦用賀ICで降りて給油。その後、ナビがリルートすると第三京浜経由のルートを示したので、横浜新道を経由し横浜町田から東名へ。厚木付近の渋滞を抜けるとスイスイ。

新富士ICを降り、途中でネット検索し評判の良さそうな富士宮焼きそばの店「伊東」さんへ向かう。14時過ぎにもかかわらず店頭には長蛇の列。せっかく来たのだからとしばらく待っていたのですが一向に進まず。さすがにこれでは・・・と近くに別の店がないか調べたところヒットしたのが「うるおいてい」さん。 とりあえずこちらも店頭に行列ができていましたが、ベンチもあるので待ちやすく回転も良かったのでそのまま待つことに。40分ほど待ってやっと入店。若干小ぶりなので〜ということでオススメされた富士宮やきそば2人前に、お好み焼き1枚を注文。どちらも店員さんがテーブルに備えてある鉄板で焼いてくれるので出来上がりを待つだけ。オリジナルの弾力ある麺をラードを使って焼く。まだかけるの?というくらいドバっとソースをかけていき、焼き上げた麺の真ん中を空けて、そこに玉子を落としてから麺をかぶせて蒸し焼きに。仕上げはイワシの削り粉をタップリと。お好み焼きは中がふっくらとろりとした味わいで、どちらも美味しく頂きました。

満腹になったところで、もう1箇所寄り道。耳にしたことはありましたが、実際どこにあるのかハッキリ知らなかった「三保の松原」です。国の名勝に指定され おり、ユネスコ世界文化遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産にも登録されている三保半島の東側に広がる景勝地駿河湾を挟んで望む富士山 や伊豆半島の美しい眺めで有名ですね。

最盛期からはかなり本数が減ったとはいえ、約4万本近い松林がうねるように生い茂る海浜というのは迫力がありました。当日はあいにくの曇り空に強風。写真でみるような美しい景色は見ることができませんでした。残念!ということで、お約束の景色がパネルにあったので写メっておきました。

その後は浜松へ行きメインイベントの餃子を。最初に選んだお店は人気店「石松」さん。これが想像以上の激混み。18時近くでお食事時だったこともあるかもしれませんが、店頭表示は110〜120分待。普段なら餃子を食べるだけでこんなに待つことはありえないのですが、これまた仕方ない。結局2時間半以上待ったでしょうか。車で待つことができたのは幸いでしたが。

これぞ浜松餃子という円形に盛りつけられた餃子に箸休めの湯でたもやしが中央へドドンと。たっぷりなキャベツが細かく刻まれ野菜の甘みがでています。個人的にはもう少しキャベツの素材感というかシャッキリ感が残っていても良いと思いましたが…終始あっさりした味わい。こちらのお店ではオリジナルの餃子タレをつけていただくスタイル。これが独特の甘めのタレ。あっさり味に甘めのタレが良いのかもしれませんが、一般的な醤油+ラー油+酢という組み合わせでも食べてみたかったです。それにしてもカウンター中心の店内で長居するような雰囲気でもないのになぜこんなに待ったのかが疑問でした。テイクアウトが多かったのかなぁ。トータルで見れば待たされた時間だけ期待値も上がってしまっていたのか、ここまで並ぶほどではないかな…というのが正直な感想です。ノンアルコールビールを頼んだのですが、グラスが凍らされておりノンアルコールビールとは思えないほど美味しく頂けたのはgoodでした。

夜は素泊まり前提だったので、こだわりもなく適当に浜松駅近くのホテルに泊まりましたがこれが最悪。まず部屋に入った瞬間に強烈な加齢臭が・・・。とてもじゃないが耐えられそうにない。部屋を変更してもらいたく交渉しましたが、あいにく満室とのこと。空気清浄機やファブリーズを貸してくれるというので、部屋中に大量のファブリーズを吹きかけ空気清浄機を最強モードに。匂いがとれることを期待して飲みに出かけることにしました。

結局、3時間後ホテルに戻ってきてみても、若干薄まったとはいえ強烈な加齢臭が・・・。浴槽の水ハケも悪いしなんだかなーという印象。フロントの方や設備は悪くなかったのですが、いままで泊まったホテルの中では海外含めワーストですね。翌日着る予定の服にも臭いが染み付いてしまって次の日も気分が悪かった。

浜松駅近くの餃子店、むつぎくさんは定休日でした。

そんなこんなで翌朝はさっさとチェックアウトして朝食。その後は浜松餃子2件目となる「福みつ」さんへ。こちらはまだ朝早かったこともありスムーズに入店。こちらは円形ではなく一般的な盛り付け。付け合せのもやしもなし。パリパリで焼くというより揚げるに近い触感。厚めの皮ということもあり冷めてくると固く感じる部分も。キャベツ多めでさっぱりライトな味わい。老若男女客層も幅広く、瓶ビールと餃子で朝から一杯やってたお隣さんが羨ましい。

満腹になったので、少し歩こうと浜松城を見学に。歴代城主の多くが後に江戸幕府の重役に出世したことから「出世城」と呼ばれています。城自体はコンパクトな作りながら、野面積みと呼ばれる石垣が荒々しい。城の周りの浜松城公園は手入れも行き届いておりお散歩するには最適で本当に素敵な空間でした。

浜松餃子3店目は、浜松市から車で30分ほど離れたところにある「浅草軒分店」さんへ。ここも遠方からわざわざ来る人も多数いる人気店。ナビに従って進んでいくと「本当にこんなところに?」と不安になるくらい住宅地の中にポツンとあるお店でした。メニューは中華そばと餃子の2種類。お腹もすいてきたので中華そばと餃子を注文。ほどなくし出てきた餃子は、テーブルの上に醤油、ラー油、酢で餃子を頂く。餃子、ニラとニンニクが効いて先の2店舗のようにキャベツ中心のあっさりした味わいとは別モノ。適当な例えかわかりませんが、ラーメン屋さんの餃子だなぁという印象。食べ慣れた餃子に近い味わいでこれはこれで大変美味しく頂きました。

注文後早々に出てきた中華そばは、黄色い昔ながらの麺の食感。スープは少し濁りのある醤油ベースと思われ、豚・鶏ガラと魚介の味がバランスよくブレンドされてます。あっさりながらコクがあって非常に美味しいスープ。この手のピュアな醤油ラーメンは、ありそうで滅多にありません。中華そば550円、餃子10個400円というリーズナブルな価格以上の美味しさがありました。店内禁煙や分煙ではなく、いまや珍しく全座席喫煙可能といのは愛煙家には嬉しいかもしれませんが、タバコ嫌いな人は気になるかもしれませんね。ご近所の方が次々に餃子をお持ち帰りしてました。

店をでるとすっかり日も暮れており、東京へ帰るお時間。せっかく浜松までいったものの浜名湖やうなぎには目もくれず餃子づくしの2日間でした。