22年降りの小室哲哉オリジナルソロアルバム Digitalian is eating breakfast 2

発売日当日にiTunesストアからダウンロードで購入していたが、感想はあえて書いていなかった。第一印象だけでなく、ある程度聞き込んでから感想を書きたかった。生まれて始めて買ったアルバムCD・初代Digitalian is eating breakfastからもう22年も経ったのか。その年月を意識しなかったのは、今でも頻繁に聞いているからだと思う。I want you backやRunning to horizonは今聞いても全然色あせてない!TKサウンドを本格的に聞き始めたのは、TMのアルバム1987年発表の「Human System」あたりからだった。当時はラジカセでカセットテープの時代。いまでも十分に新しい。とても25年も前の楽曲とは思えない。

なぜか当時から電子音楽が好きだった。シンセサイザーの音色がフィットしていて、デジタルサウンドが好きだった。尾崎豊ブルーハーツやヘビメタなどギターサウンドが苦手だった。それは今でも変わっていない。もう一つはっきり言えるのは,歌詞は全く頭に入ってこない体質だということ。B’z稲葉の歌詞はいいよね!森高の歌詞はいいよ!なんてことが当時言われていたけれど、全く頭に入らないのだからなんだかよくわからなかった。結局自分はサウンドさえ良ければインストでもなんでも良いんだと思う。

TKサウンドをこれだけ長く聞いていると、ある種の麻薬と一緒で条件反射でTKの音楽は一発で分かる。音楽に詳しくないのではっきり何がそうさせるのか分析はできないが、CMなどで少し流れただけでも分かる。そしてそれが最良のサウンドとなる。ある種の洗脳。もう何十年もそんな感じだから聞けばすぐメロディーを覚えるし、展開も読める。でもそれがいいんです。

マンネリと言われようが、聞いた事があるようなと言われようが、いつものコード進行だろうがなんでもいいのです。そしてTKボイス、TKコーラスがあれば尚更良い。

以前、華原朋美の2枚組アルバムのうち、1枚はカラオケバージョンだけをおさめた物があったけれど、マニアは華原の声は不要でカラオケバージョンのTKボイスの方だけで楽しめます(笑

そしてやっと本題。Digitalian is eating breakfast 2 ですが、ほぼゲストボーカスばかりでTKが歌ってる曲は2曲かな。相変わらずのTK節です。どこかthink of earthを連想させる懐かしさ。ヒット曲とキャッチーでポップな初代とはちょっと趣は違いますね。そちらのサウンドは今はAAAで、ということなのでしょうか。ところどころTKの手癖、おそらく手引きで音を重ねたと思われるシンセリードの音はマニアにはニンマリでしょう。TKの事件沙汰がありどうなる事かと思ったけれど、本日のAmazonダンスユーロ部門売り上げ2位と根強い人気があります。

年齢を重ねた今のTKは今回のアルバムのようなサウンドなのかもしれないが、個人的に要望をいえば、のちの大量楽曲提供時代にはない初代Digitalian is eating breakfastのような丁寧に打ち込まれたコテコテのTKサウンドとTKボイスを聞きたい。そしてアドリブ満載のシンセソロを織り交ぜたようなライブ版Digitalian is eating breakfast2も聞いてみたい。

今日はちょっとヲタなエントリーでした(汗