V2 背徳の瞳~Eyes of Venus~ピアノバージョンも。「Digitalian is remixing/小室哲哉(2012年)」

2012年度に発売された小室哲哉名義でのソロアルバム「Digitalian is remixing」は、「Digitalian is eating breakfast」「Digitalian is eating breakfast 2」収録曲を中心とする、自身の楽曲のカバー&リミックスアルバム。発売当初それほど話題になった記憶はなく、よくありがちな一連のリミックス集かなぁとなんとなくスルーしていましたが、遅ればせながらマーケットプレイスで格安で販売されていたので、このたび入手。結果ここのところずっとヘビーローテションしてます。

人生初めて買ったCDアルバムは、TKが1989年にリリースした初のソロ・オリジナル・アルバム「Digitalian is eating breakfast」 もう発売から25年を経過したのが信じられないほどの音のクオリティー。シンクラビアの音圧と計算され尽くしたシーケンス。この当時の音は今でも通用するし、それでも今はあの音を再現できないという奇跡のようなアルバム。デジタルサウンドの一つの完成形の音が詰まった名盤中の名盤だと思う。

そんなDigitalianの名が付いたリミックスアルバムである「Digitalian is remixing」は12曲中3曲がTKのリミックス。注目は、なんといっても本人がリミックスしたRUNNING TO HORIZONとYOSHIKIとのユニット、V2の背徳の瞳~Eyes of Venus~。既に過去何度も聞いて耳に馴染んだ音が、また新しいテイストで聞けるだけでも価値があるというもの。欲を言えば、もっと初代Digitalianからの楽曲が入ってくれると良かったのですが…。

Running To HorizonはTKボーカルをPerfumeのように(?)加工した感じの声に。V2の背徳の瞳~Eyes of Venus~は、TKファンならお馴染みのピアノアレンジバージョン。久しぶりにV2を聞いたけれど、ピアノで奏でられる旋律に引き込まれた。リアルタイムで当時を知っている人だけがこの感覚を分かち合えるのかなぁ。なんだかんだ新しい音楽がたくさんでてくるけれど、同じ音楽聞いてるんだよなぁ。過去の作品でもまだまだ楽しめちゃうんだよね…。

TK以外のリミックスもノリが良く全体を通してリピートしてます。