胃がん原因の8割と言われる「ピロリ菌」の除菌完了!

昨年の人間ドッグバリウム検査)の結果、どうやら萎縮性胃炎(慢性胃炎ピロリ菌感染の疑いが。それならば、胃カメラ飲んで精密検査しましょうということで胃カメラを飲んだのが、昨年10月。胃カメラ自体は過去一度やったことがあるので、それほど身構えるようなこともなく病院へ向かったのでした。

過去の記憶ではすんなり終わり大変だった印象はなかったのですが、今回は検査中ずっと「もう勘弁、早く終わって…」と真逆な感想。前回同様、今回も鼻からカメラを入れるやり方だったのになぜこれほど印象が違うのか。今回の先生も腕は良かった(と思う)ので機材の差なのか、それとも検査対象エリアが広く時間 がかかったのかな。とにかく終わった後はぐったりなのでした。

そんな感じでじっくりカメラを通してみた結果もやはり萎縮性胃炎が確認され、血液検査をしてもピロリ菌も存在するとのこと。慢性的な胃炎の原因の一つが、 ヘリコバクター・ピロリ菌という細菌によって引き起こされている可能性が濃厚ということで、ピロリ菌の除菌を勧められたのでした。

さて除菌となると何やら大事だと思っていたのですが、実際には1週間禁酒をし、その間に抗生物質をきちんと飲み続けるという、投薬治療でOKということが分かり、なんとも気が楽になりました。

今回処方された薬は、胃酸分泌抑制薬のタケキャブ錠とアモキシシリン、クラリスロマイシンの抗生物質

好きなビールも我慢してなんとか一週間。久しぶりのビールは美味しかった。

薬を飲みきったといってもすぐにピロリ菌が除菌できたかというのはわかりません。2ヶ月後以降に改めて呼気検査を受けてくださいという。呼気検査とは、ピロリ菌が尿素アンモニアに変えるときに二酸化炭素が発生する性質を利用して、尿素の入ったカプセルを服用する前と、服用後10〜20分後に吐く息を採取 し、そこに含まれる二酸化炭素の量を調べることで判断する方法です。そんなこんなで結果を聞きに行き、今回晴れて除菌完了と相成ったわけです。除菌できなかった場合、別の抗生物質で除菌を試みるようです。ちなみに、ピロリ菌は一度除菌してしまえば、再度感染することはまずないということでした。

ピロリ菌を除菌できたからといっても、過去に感染していた人はそうではなかった人に比べ病気になるリスクが高いので、年に一度は定期的に胃カメラを飲んで胃の状態を確認することが望ましいとのこと。うーむ、またあれをやるのか・・・それも毎年・・・。

ピロリ菌に感染していたとしても、必ずしも胃がんに直結するわけではありません。ただし、胃がんの大部分から(ピロリ菌による)慢性胃炎から発生するという見解があり、ピロリ菌は胃がんのリスクが高まるとされています。ピロリ菌が存在→慢性胃炎→萎縮性胃炎→ 腸上皮化生→胃がんという流れ。今は保険適用で除菌ができるようになったので、積極的にリスク軽減を行ったほうが得策です。若いから・自覚症状がないからと安心せず、一度何かのついでにでもピロリ菌検査を受けてみることをオススメします。早く除菌できるのであれば早いほうが良いです。

私は医者でも医療従事者でもないので詳しい見解や医学的なことはわかりませんが、気になった人は一度調べてみると良いと思います。当方の経験がお役に経てば幸いです。

(参考)ピロリ菌、胃がん原因の8割 検査・除菌の機会が拡大 産経新聞 2015年11月4日(水)8時0分配信