4代目「ND型」マツダロードスターは歴代一のコンパクトサイズ、100キロの軽量化も実現

世界的にもファンの多いマツダロードスター(MX-5)の4代目モデルが公開された。初代モデルがでたのは1989年(平成元年)*1なので、はや25周年である。近年は初代モデルのように爆発的人気というわけではなかったが、世界中の熱心なファンに支えられ、決して売れ筋とはいえなくとも脈々と絶やすことなくマツダは作りづつけてきた。これは非常に価値があることだと思う。

マツダHPより

最近のマツダのデザインは本当に素晴らしい。今回のロードスターは写真をみて素直に「カッコイイ」と思った。今までのファンシーなややもすれば「玩具っぽさ」のあるデザインから、一気に流麗で迫力のあるマッシブなデザインで登場してきた。もちろん写真の実物の印象が違うことも多々あるので、実車をみるまではなんとも言えないが、こんなに美しいデザインで登場するとは思っていなかった。注目はデザインだけでなく、安全対策という名目で拡大され続けてきたボディーが歴代のロードスターの中でも「最もコンパクトなボディサイズ」と大変身。さらに現行「NC型」モデル比でグラム単位の軽量化を積み重ね、なんと100kgを超える軽量化を実現し「人馬一体」の楽しさを飛躍的に向上させたという。

個人的には近年の自動車デザインを引っ張ってるのはメルセデス・ベンツだと思ってる。新型Aクラスあたりからのデザインはどれも美しく、特にCLAのリアビューは魅力的。

日本だと圧倒的にマツダのデザインが抜きに出てオリジナリティがあり、攻めていると思う。「魂動デザイン」と称しデザインされたアテンザアクセラデミオは全体のフォルムが素晴らしい。ただし、デザインのアイデンティティともなっているガバっと口を開けた五角形のグリル・エアインテークは好みではないのだが…。*2

かつてマツダの車も所有したことがあるが、その後乗り換えたVWの重厚さと比較すると、ボディーはなんとも安っぽくペラペラに感じたし、操作系や全体のフィーリングも華奢で頼りないものだったがいまはどうなのだろう。インプレッションなどをみると、かなり良いような印象があるが。いまだに「マツダ」というだけで、購入を躊躇する人もいるかもしれないが、車好きにはいまのマツダは一度試してみる価値が有るように思える。余談だが、マツダのパワーウィンドウの動作が他社と比較し妙に遅いと思うのですが…。VWが早いだけなのかなぁ…。

*1:1989年(平成元年)は、後に国産車のビンテージイヤーと呼ばれるほど名車が多数デビューした奇跡の年といえる。レガシィ、GTR、セルシオ180SXMR2など

*2:同じようにVWのワッペングリルもまったくピンと来なかっ た。アウディーの一連のグリルも好きではない。