「トヨタWRC参戦の系譜〜2017年新たな挑戦〜」を見てきた

仕事終わりの夜、上京してきた友人と銀座で昨年の東京モーターショー以来の再開。焼き鳥にビールをしつつあれやこれやの与太話を。ラストは釜飯で満腹、二人で1個でよかったかも。

翌日は、駅のポスターで見かけたお台場・MEGA WEBで6月24日から開催されている特別企画展「トヨタWRC参戦の系譜〜2017年新たな挑戦〜」を見てきました。

トヨタ世界ラリー選手権WRC)へ2017年から再復帰するということで、過去のトヨタWRCを始めとするラリー競技への参戦の歴史を振り返るもので、9月4日までMEGAWEBのヒストリーガレージ2階で開催されています。ちなみに入場は無料。

三菱もスバルもWRCから撤退してしまったので、テレビ中継をはじめとするメディア露出も減ったためか、このところの事情がさっぱりです。F1も今季から有料放送オンリーとなってしまって、結果だけはなんとなく見ているものの最新情報に徐々に疎くなってきてる。

個人的にWRCといえば、グループB、ランチアデルタの時代ではなく、セリカGT-Fourを始め、ランサーやレガシー、インプレッサ全盛時代の印象が強く残っています。最後にテレビでみたWRCライコネンが参戦していた時代。そんなトヨタWRC黄金期の歴代のマシンがずらりと展示されています。

まず目を引いたのは、グループS試作車であるMR2(222D)サイドビューから初代MR2 ということが伺えるが、プロトタイプ独特の異様な雰囲気がある幻のWRCカー。グループS構想は頓挫し、参戦せず終えた幻のラリーカーです。

そして秀逸なオリジナリティーあるデザインのST185。今の時代でも十分に通用するデザインだと思うのですが、一般的には古臭く感じるのかな。1993年オーストラリアラリー優勝車であり、サインツのドライブでマニュファクチャラーズとドライバーズのダブルタイトルを獲得したモデル。

1995サファリラリー優勝車のセリカGT-Four(ST185)も展示されてました。近くで見るとボティーはボコボコ、内装はチリまみれ、歪んだボティーとフロントガード、天井付近まで伸ばされたエアインテークはさすがの迫力。

更には1995コルシカラリー優勝車のレプリカ、四つ目ライトが特徴的なST205。新たに導入されたスーパーストラットサスペンションのセッティングには手こずったようです。このセリカも本当にデザインが好きでした。この後続モデルであった7代目となる最終型セリカ T230型(1999年-2006年)のデザインはピンときませんでしたが…。

個人的に好きになったスポーツカーはソアラスカイライン、シルビアのような2ドアクーペよりも、スープラフェアレディZ180SXトランザムのようなハッチバックを持つファストバッククーペスタイルの方が好み。思えば、子供の頃好きだったセリカXXの影響が多分にあると思う。

来年のデビューで簡単に勝てるほどWRCは甘くはないと思うけれど、結果がでるまで継続参戦して欲しい。ヒストリーガレージの回廊スペースではトヨタWRC参戦の歴史を振り返るパネル紹介に加えて、We are Rally modelers Community会員が製作したラリー参戦車両のミニチュアモデル(ミニカー)が各時代ごとにトヨタのライバル車とともに展示されているのも見どころです。トヨタF1にデロリアンイセッタなども展示されてます。9月4日(日)まで、営業時間も21時までと遅くまでやっているので、興味がある方は是非いってみることをお勧めします。会場にいた案内の方もとても親切で車に愛情があるのを感じました。興味深くみていたら、ボンネットを開けエンジンルームまで見せてくれましたよ。