Mac OS X 10.4 Tigerも対応する PIXUS iP2700を急遽購入した

これだけITが発達した現在、もう年賀状ではないだろうという気持ちがありますが、年賀状のやり取りだけでつながっている人もまだ多数。Facebookなど他に代わる手段でやり取りできる分には良いのでしょうが、当方Facebookも未登録。せっかく頂いた年賀状に返事を出さないというのも気が引けまして・・・。

そんなこんなで今年も年賀状を作成しようと、普段は接続していない古いMacminiG4を起動し年賀状を作成しました。絵柄も完成し、いざ印刷しようとしたところ、見慣れぬエラーで印刷ができない。インクカートリッジを外してみたり、ヘッドを取り外し清掃してみたり。すぐに思い当たるところに手を入れても、どうにも症状はよくなりません。

愛用のプリンターは骨董品といえるレベルのPIXUS iP4100。2004年秋発売のとうに10年以上前のモデル。もうずっと年賀状印刷くらいしか活用してませんが、この数年は互換インクをあてがってきたもののずっと好調に動作してました。しばらく電源さえ入れていなかったのが悪かったのでしょうか。

なにやらこの時代のプリンタは一部で人気があるようで…こんな記事もあったのですが。
中古プリンターが高額取引されてるって?最新のプリンターじゃだめなの?

ip4100発売当時のキヤノンのプリンターはインクカードリッジ以外にもヘッドそのものの交換部品も販売しておりました。症状からヘッドの交換で復活すると思うのですが、そのヘッド自体もとっくの昔に販売終了。アマゾンではまだ販売しているようですが、8000円オーバーと手が出ません。(ヘッドの交換を行ったところで復活する保証はなし)

普段なら時間をかけて原因究明と修理を試みるつもりですが、もはや年の瀬、時間がありません。今回は泣く泣く代替のプリンタを購入することにしました。選んだのは完全に値段優先で、アマゾンプリンタ販売ランキングで長らく1位を保つ、PIXUS iP2700を即決で注文しました。魅力は、なんといってもインクカートリッジを買うよりも安いとさえ言われている、実売3000円を切る価格。

個人的な好みでずっとCannonプリンターユーザーなのでエプソンは考えませんでした。HPが時折激安で販売されているのを思うと、それでも良いかなぁという気もしましたが、あいにく年末には見つけられなかった。

Amazonから速攻で届いたip2700ですが、開封するとPCとつなぐUSBケーブルさえ省かれた割り切った最小限の構成、いまどきのプリンターにあるように上部にフラットスキャナ機能がある複合機タイプではありませんが、スキャナは別にドキュメントスキャナ「スキャンスナップ」を所有しているので不要です。ip4100とip2700を入れ替え、電源ケーブルは同じように見えたのでそのまま置き換え、USBも刺しなおし設置完了。

古いMacminiG4、OSは懐かしのMac OS X 10.4 Tigerですが、付属のCD-ROMからドライバーをインストールし直ぐに利用可能*1となりました。良く考えると、Mac OS X 10.4もすでに10年前のOS。いまだ普通にドライバが提供されているというのはすごいことです。そこまで深く考えず購入したip2700ですが、最新のプリンターであればすでにサポート外になっていた可能性も…。同様に今後はWindowsXPをサポートするプリンターというのも貴重になるのかもしれません。

年賀状のためだけに古いMacminiG4を使うのは、PowerPC用の年賀状ソフト「宛名職人」のため。さすがにもう限界かもしれません。そろそろ住所録を取り出し、他のアプリへバトンタッチしたほうがいいですね。年々一度きりなので、まぁ次回で良いかと先延ばして早数年…。

実際に印刷した結果はというと。独立した5色のインクタンクを利用するip4100のほうがクッキリ綺麗なのはすぐにわかります。発色が違う。ただ、単体でみればip2700も十分満足いく綺麗さ。特にカラー部分は写真ではなく年賀状では違いがほとんど見た限りわかりませんでした。動作音や印字スピードもそんなに違いな無いように感じましたが、そもそもずっと印刷しているところを見ていないので正確なことはなんとも…。一気に30枚程度のハガキをセットして印刷しましたが、印刷ジャムや印字ずれもありませんでした。プリンタ本体は写真より思ったよりもワイドでフラット感があり、マットブラックのボディーもスッキリした見た目で悪くなかった。

ip2700は驚くことに排出後に印刷物を受け止めるトレイがないので、高所に設置される方は注意が必要です。トレイ不在なので印刷後、そのままポイッと放出されます。その他ip4100にはあってip2700には存在しない機能としては、CD/DVDレーベルプリント機能や、本体内蔵の給紙トレイ、自動両面印刷機能、デジカメと直結して使えるPictBridge機能がありません。個人的にはそもそも上記の機能を使いこなしていなかったので、気にはなりません。

まさか新型を買って型番が若くなるとは思いませんでしたが、割り切って使うには十分です。古いOSもサポートしているだけでもありがたい。インクカートリッジを買うより本体ごと買い替えたほうが安い、もしくはほぼ同値というのはどうなんだろうとは思いますが緊急時に気負わず買えるというのは魅力的ではあります。

*1:Mac OS X v10.4.11 以降対応、最新OS用もHPで提供されている。Windowsは2000以降対応とこれまた今や貴重