テレビを見なくなって久しいが、それでも毎週チェックしている番組はいくつかある。その中の一つがBS日テレで毎週水曜22時から放送している「おぎやはぎの愛車遍歴ＮＯ ＣＡＲ，ＮＯ ＬＩＦＥ！」です。
今までの車番組とは一線を画した内容。「愛車遍歴を辿れば、その人の人生が見えてくる！」をキーワードに繰り広げるカートークバラエティ。著名人や芸能人の過去の愛車から現在の愛車までを思い出のエピソードと共に振り返るという内容ですが、これが興味深い。いくつの時になぜその車を選んだのか、どんなこだわりをもちその車を選んだのか。
車の性能向上はとどまることを知らず、時速400キロオーバー・1000馬力オーバーのブガッティ・ヴェイロンを筆頭にレーシングカーレベルの車も多数市販されている。当然すごいと思うしイイなぁとは思うが、一般人が購入するには非現実的すぎて。その性能を活かすことも困難。
そんな時代に生まれたおぎやはぎの愛車遍歴は、車との関わりや生活を中心として性能紹介とはベクトルを外したところに面白さがある。とはいえ芸能人ですので、一般庶民より高価な趣味性のあるクルマには乗っているのですが…。
個人的にはクルマは性能一辺倒の時代はとうに過ぎ。ある意味これほどまでに公共交通網が発達した今、特に都会ではクルマを所有するということは趣味の領域にも入っていると思っていて。そうなると、クルマというのはある意味その人のアイデンティティにも成り得ると。どんな理由でそのクルマを選んだのか、そのクルマがその人にとってどんな影響を与えるのか。そういう所に個人的には興味がある。
昔ながらの正統派のクルマ番組「カーグラフィックTV」。圧倒的な映像美と企画力の英国BBC制作「TopGear」。そしてクルマを通した生活を見せる「おぎやはぎの愛車遍歴」。どれも異なった魅力があります。クルマ好きには「おぎやはぎの愛車遍歴」もぜひチェックすることをオススメします。
