手に届く未来⁈、日産リーフインプレッション

このまま電気自動車の世界がすんなり来るとは思えないけれど、いま一番身近な電気自動車(NOTハイブリッド)な日産リーフに乗る機会があり、都合50キロほどは運転したでしょうか。

ハイブリッドなプリウスなども身近な環境ではないので、やはり第一印象はその圧倒的な「無音感」がすごいですね。それとモーター特有のピックアップの良さ。アクセルを深く踏んだと同時に太いトルクがでるので、数値以上のパワー感があります。実際、スタートダッシュはかなり俊敏。体感だと2.5Lエンジン くらいのパワー感ですね。

エンジンの回転上昇とともにパワーもトルクも盛り上がってくるというあの感じに慣れきっているので、いきなり太いトルクでフロントを引っ張られるような加速は独特かもしれません。実際はファミリーカーらしく、きめ細かな制御が入っているので、暴力的な感じはしないのですが。

そんな電気モーターの感覚より、結構この車の肝となるのはバランスの良い重量配分からくる操作感かもしれない。まだ新しくサスペンションやブッシュも元気だということを差し引いても、コーナーリングは自分を中心にクルリと回転するような感じ。ミッドシップぽい動き。それだけ回頭性がいいのに重量物となるリチウムイオン電池が床下にあるせいか妙な落ち着きと安心感がある。この運転感覚はちょっとおもしろい。個人的にはもう少し接地感があるというか、しなやかな足が好みだけれど。たぶんタイヤがちょっとエコに振りすぎなのかも。

電気自動車やハイブリッドばかりの時代になる前に、ビッグブロックやマルチシリンダーの大排気量ガソリンエンジンを味わっておきたいなあ、と思う。時代に逆行してるのかもしれないけれど。